1 ドライブレコーダーは、自動車の安心アイテム
2022年ドライブレコーダー(以下ドラレコ)の搭載率は49.3%と毎年上昇しています。皆さんはドラレコをどのような理由で取り付けていますか?または取り付けを考えていますか?
安全運転を支援する機能については、様々あります。しかしながら、自動ブレーキや定速走行・車間距離制御装置などは、新型車を購入しないと、付けられない機能です。
飲酒運転による事故は、コロナ渦等もあり昨年に比べて減少傾向にあります。しかしながら、あおり運転による事故、ブレーキ・アクセル踏み間違い事故、高齢運転者の事故が相変わらず多くなっています。また、スマホ・携帯電話のながら運転による事故の要因として昨年に比べて上がっております。
ドラレコは、車に搭載する映像記録装置のことです。
走行中の画像・音声を記録し、機種によっては駐車中のの録画やGPS機能を使った走行データの記録なども行えます。
近年では「あおり運転対策」の記録を残すためにドラレコを設置するドライバーも増えてきています。
2 ドラレコ搭載車事故例(相手側車両にドラレコ搭載なし)
1 信号機のある交差点での事故。信号が青に変わり発進したところ右側から来た車と衝突。相手側は青信号で進入したと非を認めなかったがドラレコの画像記録にははっきりと信号が変わったところが映っていた。
2 中央線のない道幅が狭くなる直進道路で互いにすれ違う際にドアミラーが接触、破損した。相手側はこちらが中央を走っていたと主張。ドラレコの画像記録より互いに道路端側を走行していると判明。過失割合は50:50で解決となる。
3 駐車場に停めていたところ当て逃げに。駐車監視機能をONにしていたため画像記録に相手の自動車、登録番号が映っていた。警察に通報、画像より相手を特定することができた。
3 高齢運転者事故例
80歳の父親が自宅に帰宅したところ、何かにぶつけた形跡があった。心配になり家族がドラレコを確認したところ、他人の車にぶつけたところが映されていた。
あわてて警察に報告し、相手側に謝罪をした。高齢運転者の場合、加齢による衰えは徐々に来るので、自分の運転能力の変化は分かりにくいです。自信を持っていた時の運転出来ていた時の状態を記録しておく事が大切です。
4 自動車保険のドラレコってどうなの?
ドラレコが設置されている環境は厳しいです。多くのドラレコはフロントガラスやバックミラーに付けるタイプが多く、直射日光や社内温度が高くなることで壊れることが多くなります。
販売されているドラレコは保証期間が1~3年と短いです。価格は数千円から数万円と機能が多くなればなるほど高額になります。
自動車保険のドラレコは基本的に保険会社よりリースされた機械となり前段の様に壊れた場合は取り換えが可能です。
また、万一事故の際は、画像記録はもちろん、画像データを保険会社事故センターに送信。上書きされ消えてしまうこともありません。
画像記録に基づき、安全運転診断表が作成されますので、運転者の能力を記録するツールとなります。車線を逸脱した場合も、警告音によって知らせてくれます。機種によっては衝突を感じた装置が事故センターへ通報し、ドラレコ本体を通して会話が可能。各機関への連絡をしてくれます。
保険会社のドラレコが良いか悪かは「安心」・「頼れる」を基準に考え、選んでほしいです。(小林・堀内)