確定申告が必須な個人事業主などと違い所得税などが源泉徴収され、払い過ぎがあれば会社でしてもらう「年末調整」で返ってくる多くのサラリーマンにとっては、ピンとこない確定申告。
そんな人でも税務署に「還付申告」を行うことで、税金を取り戻すことのできるケースがあるのはご存知ですか?
年末調整では対応できない控除や後から分かった控除など払い過ぎた税金を取り戻そうと思ったら、税務署に対して自分で申告手続きを行う必要があります。
それを「還付申告」と言います。
サラリーマンの『三大還付申告』とは!?
堀内「この時期になるとお客様から確定申告のご質問が増えすますね~」
鳥羽「そうなんですか?確定申告、大変そうですもんね(@_@) でもフリーランスの方と違ってサラリーマンにはあまり関係ないですよね!?」
堀内「まあ、サラリーマンは年末調整で税金が確定しますからね。」
宮原「鳥羽くん、そんなことないよ。確定申告には納めすぎた税金を取り戻せる機能もあって、むしろしなきゃ損しちゃう人もいるので、サラリーマンこそ要チェックですよ。」
鳥羽「へえ。確定申告って、『納税額を申告するため』にするんじゃないんですか?」
宮原「その他にも『還付申告』という役割もあるんですよ。」
鳥羽「なるほどー、深いです。例えばどんな場合なんですか?」
堀内「僕が先日お客様からご質問受けたのは歯のインプラント治療で掛かった費用についてでした。医療保険の手術給付では対象外で、費用が高額だったのだけど確定申告すれば医療費控除の対象になりますか?って。」
宮原「インプラントは対象になりますね。ちなみに医療費控除とは、世帯で年間10万円を超えて医療費を実費で支払った場合に申請できるというものだからね、鳥羽くん。」
鳥羽「たしかに、それは年末調整じゃできませんもんね。」
宮原「そう。医療費控除には必ず確定申告が必要なの。他にも、レーシックや不妊治療なんかも対象になるんですよ」
鳥羽「知らなかったです。メモメモ!」
堀内「そういえば、宮原さんはマイホーム建てたとき、今年は確定申告しなきゃって言ってましたよね。」
宮原「そう、まさに!住宅ローン控除申請も三大還付申告の1つです。還付される税金額の効果としては破壊力がピカイチなのですよ。笑」
堀内「年末の住宅ローン残高の0.7%(2022年以降適用の場合、それ以前は1%)の還付ですもんね。」
宮原「でも入居の初年度だけでよくて、2年目以降は年末調整でOKなんですよ。」
堀内「そういえば、鳥羽さんは今年ふるさと納税を始めたって言ってたよね?」
鳥羽「はい。シャインマスカットめっちゃ美味しかったです。…あ!!そうだ!ふるさと納税は寄付金控除の申請しないと税金戻ってこないです!」
宮原「いや、申込時にワンストップ特例制度を申請したんでしょ?」
堀内「だったら1月10日までに不備なく寄付先に書類提出してればOKですよ。」
鳥羽「それが、ふるさと納税楽しすぎて気付いたら6カ所以上の自治体に寄付してまして…」
宮原「鳥羽くんは確定申告もデビューになりそうだね。」
堀内「令和4年分の確定申告期は令和5年2月16日~3月15日までですよ」
宮原「ちなみに還付申告はその期間に関係なく申請ができます。一般的な申告期限を過ぎてしまっても5年前まで遡って還付を受けられるんですよ。」
鳥羽「5年、それはすごい。でも忘れないうちに、すぐ行ってきます!!」(宮原)